迷宮の扉を開放して断絶から解放される勇気(前篇)
現代を生きるロシア皇帝のDNAを継ぐ末裔たち ― 英国王室の殿下や王子も
8/18(日) 19:20配信
1918年、幽閉された館で皇帝ニコライ二世とその一家が暗殺されて終焉を迎えたロマノフ王朝… 。
【 写真 】ロマノフ家、ニコライ2世の希少な写真
1918年7月、ロマノフ朝最後の皇帝ニコライ二世、妻のアレクサンドラ・フョードロヴナ、そして5人の子トどもたち(オルガ、タチアナ、マリヤ、アナスタシア、アレクセイ)が、4人の側近とともにエカテリンブルクのイパチェフ館で殺害されました。末娘アナスタシアの生存説がささやかれるなど、ロマノフ家は人々の興味を引きつけてやみません。
しかし有名無名問わず、ロマノフ家と血縁関係を持つ人々がいまも数多く存在しています。意外に知られていないであろう、現代を生きるロシア皇帝のDNAを継ぐ子孫たちをご紹介しましょう。英国王室 エディンバラ公フィリップ殿下エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下は、ロマノフ王朝最後の皇后アレクサンドラ・ロマノフの姉の孫 にあたり、また、皇帝ニコライ一世の玄孫(やしゃご、孫の孫)でもあります。
そのため彼のDNAは、暗殺されたロマノフ家のものとされる遺骨の鑑定にも使われました。つまり、フィリップ殿下の子孫であるチャールズ皇太子とウイリアム王子、そしてハリー王子も…そしてその息子&娘の王子王女もロマノフ家と血縁があるということになります。英国王室 マイケル・オブ・ケント王子マイケル・オブ・ケント王子は、ニコライ二世のいとこを祖母にもちます。
彼のDNAもやはり、ロマノフ家の遺骨のDNA鑑定に使われました。また、王子はエリザベス女王のいとこにもあたります。
英国では王子があまりにも王室特典を乱用するため、タブロイド紙から「レント・ア・ケント(Rent-a-Kent 国家から補助金を受けず企業経営する王子がその企業資金を私的に使用していることからついたあだ名)」 というあだ名をつけられました。第7代ウェストミンスター公爵 ヒュー・グローヴナー2016年8月に父親の第6代公爵が急逝したことにより、ヒュー・グローヴナーは25歳の若さで第7代ウェストミンスター公爵を継承し、億万長者になりました。写真はその当時のもの。現在は28歳となっています。
英「テレグラフ」紙はそんな彼を、「英国で最も好感度の高い独身男性」と表現しています。
ロマノフ王朝最初の君主ミハイル・ロマノフの子孫である公爵は、詩人アレクサンドル・プーシキンの子孫でもあります。ギリシャ国王コンスタンティノス二世ロマノフ大公妃を曽祖母に持つコンスタンティノス二世は、1967年のクーデターにより廃位を宣言され、ギリシャ最後の国王となりました。
クーデター後に国外へ亡命しましたが、46年間の亡命生活ののち、2013年にギリシャに帰国します。彼の孫であるマリア・オリンピア妃は、「タウン・アンド・カントリー」が毎年、最もスタイリッシュで話題を呼んでいる若い女性50人を選ぶ「T & C モダンスワン」の1人に2016年選ばれています。
マリヤ・ウラジーミロヴナ・ロマノヴァ大公女アレクサンドル二世の玄孫であるマリヤ・ウラジーミロヴナ・ロマノヴァ大公女は、現在はスペインで暮らします。
1992年よりロシア女帝およびロシア帝室家長を称し、出生時よりロシア大公女の儀礼称号と「Ее Императорское Высочество(妃殿下)」の敬称を用いています。しかしながら、その帝位請求権および「大公女」称号の使用には、ロシア皇族子孫の一部からは異議が唱えられているそうです。
ゲオルギー・ミハイロヴィチ・ロマノフ大公ゲオルギー・ミハイロヴィチ・ロマノフ大公は、マリヤ・ウラジーミロヴナ・ロマノヴァ大公女の息子で、母の死後にはロシア帝室家長を継承する予定となっています。
また最近では、政治、社会、経済、およびビジネス関連専門のコンサルティング会社「ロマノフ・アンド・パートナーズ」を設立しました。
オリガ・アンドレーヴナ・ロマノフニコライ二世の最年長の甥アンドレイ・アレクサンドロヴィッチ公を父親に持つオリガは、英国のケント州に暮らし、毎年ロンドンでロシアン・デヴュタント・ボール(良家の令嬢たちの社交界お披露目パーティー)を主催しています。
彼女は、自身のロマノフ王朝との関係についての暴露本を出版しています。
フランシス・アレクサンダー・マシューオリガ・アンドレーヴナ・ロマノフが生んだ4人の子の1人であるマシューは、写真家として活動するほか、ときどき俳優業も行っています。
米ケーブルテレビチャンネルTLCのリアリティ番組「Secret Princes(「隠された王子たち」)の第2シーズンでは、自分自身を演じました。
ニコレッタ・ロマノフニコライ一世から数えて昆孫(こんそん。6代目の子孫)に当たるニコレッタは、イタリア出身の女優です。
彼女は2016年、イタリアの高級ジュエリーブランド「ダミアーニ」とのコラボレーションにより、ジュエリーコレクション「ザ・ロマノフ」を発表しました。
ロスチフラス・ロマノフ王子実際にロシアに暮らす子孫が少ない中、ロスチフラス王子は米イリノイ州生まれながら、ロシアで生活する希少なロマノフ王朝の血縁者です。
アレクサンドル三世の娘クセニア・アレクサンドロヴナ大公女のひ孫に当たる王子は、モスクワに在住し、先祖のピョートル大帝が設立した時計工場の役員を務めています。
【関連記事】( https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190818-00010002-esquire-life )
エディンバラ公フィリップ殿下はエリザベス女王の夫としかあまり認識されていないが、実はギリシャやデンマークの王子でもあるし、かなりのやんごとなき血筋のお方なのだと再認識致しました。
殿下が欧州最強級なのに、影薄い永遠の婿殿
内気なアレクサンドラにロシア皇后は正直荷が重いのではというヴィクトリア女王の懸念があっても、それでもと結婚に至った二人。
皇女が立て続いて生まれた後の待望の皇太子は、アレクサンドラの血筋に由来した血友病を発症。
宮廷で孤立しがちなアレクサンドラはやがてラスプーチンへ肩入れしはじめる…この辺りの時代の流れは本当に残酷だなと思います。
「二人の結婚は英国王室、ロシア王室の双方の安全保障にもなる。正教とプロテスタントの教義の違いは、実際にはたいした問題ではない。何より二人は似合いのカップルなのだから」
そう言って結婚を勧めたのは、他ならぬヴィクトリアお祖母様であった
(孫娘は6歳から12歳までヴィクトリアに育てられ、ドイツ人というよりイギリス人)
現在の天皇家に大正天皇の皇后の実家九条家を通して、織田・豊臣・徳川の血が入っているし、洋の東西を問わず嫡流は途絶えてもどこかしらにそのDNAが遺っていたりするものですね。
案外、近所のコンビニで買い物してるBBAが、世が世ならやんごとなき姫君だったりして