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有為変転は世の習いながら~天と地~

mathichen17

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汚宅のどっかに埃被ってるのに、見つからないVHSテープ1本



いまの所、ハGに用は無い
しゃ~ないので



原作本で代用しとく






ヘップちゃん許してちょんまげと合掌して




‘天と地:Heaven & Earth’は、1993年のオリヴァー・ストーン脚本・監督作品
レ・リー・ヘイスリップ
https://en.wikipedia.org/wiki/Le_Ly_Hayslip
彼女のベトナム戦争期の体験について書いた小説‘When Heaven and Earth Changed Places’を原作とし
‘プラトーン’(1986年)、‘7月4日に生まれて’(1989年)と併せて、ストーン監督のベトナム戦争三部作を成す




素朴な疑問として、「この映画、観た人間それほど多くないよね?」




日本では恐らく
辺境公務員Y子ちゃんが、坂本龍一の音楽が目的で‘シェルタリング・スカイ’を観に行ったように
天と地では、大半が、喜多郎の音楽で行ったと決め込んでいる




合衆国では近代史好き以外、余程モノ好きか、Mの気質持つ者が行ったと見ている




ちょっくら、‘ジャックナイフ’(1989年)を思い出すべし
高校の親友同士で、戦場では戦友だったロバー・デ・ニーロとエド・ハリス
共に戦争でPTSDを負った
前者は、全てプラス思考に考えた事でそれを完全に克服
後者は、自分の殻に閉じ込もったままで、遂にはアルコール依存症に
「徴兵された俺が折り合いつけてるのに、志願したお前が何グズグズ愚図っとんじゃ~」
前者が怒鳴り倒したのもむべなるかな




ベトナム戦争だって帰還兵を考えれば、アメリカ人が、加害者にして被害者ながら
人間は何処の国でも、何事に於いても被害者の立場にいるのが楽なもんよ
ベトナム戦争映画なら、鬱蒼としたジャングルが舞台を眺めるのがね
従って
1949年、フランス支配下のインドシナの農村で、小作農民のプング(ハイン・S・ニョール)夫婦に女の子が生まれた。未熟児のゆえ間引きを勧められたが、母親のママ・プング(ジョアン・チェン)はこの子にも生きる権利があると断り、レ・リーと名付けて慈しんで育てた。レ・リー(ヘップ・ティー・リー)が10代になったころ、ヴェトナム戦争が勃発。2人の兄はヴェトコンに身を投じて北へ行き、村に残ったレ・リーもヴェトコンのスパイとして働く。だが、南ヴェトナム軍に捕らえられたレ・リーは過酷な拷問を受ける。なんとか兵士を買収して村に戻った彼女に、村人は仲間を売った二重スパイの烙印を押す。身も心も引き裂かれた彼女は、ママと一緒にサイゴンを出る。闇市でたくましく生きる2人。裕福な妻帯者との初恋、妊娠、出産を経て、娼婦にまで身を落としたレ・リーの前に、アメリカ海兵隊のスティーヴ・バトラー少佐(トミー・リー・ジョーンズ)が現れる。彼はレ・リーを真剣に愛し、彼女もまたそれを受け入れる。北の攻撃が激しさを増したころ、彼女の胎内に愛の結晶が宿った。1975年、彼らは2人の子どもを連れ、夫の故郷サン・ディエゴへ向かう。異国からの花嫁を迎えたのは、スティーヴの母アビゲイル(デビー・レイノルズ)だった。最初は、なじめなかったアメリカ社会にも順応し、小さな事業をまかせられるまでになる。だが、第三子をもうけたころからスティーヴの戦争後遺症が顕著となり、夫婦の間がおかしくなった。悩み抜いた末に離婚を決意するレ・リー。離婚訴訟の準備のさなか、スティーヴは絶望感からみずからの命を絶った。彼女は今さらながら彼の愛情を感じるが、すべては遅かった。1986年、苦難の末にアメリカで成功したレ・リーは、14年ぶりに故郷の土を踏む。彼女は老いたママと今では政府の高官になっている兄との感動の再会を果たした。

https://movie.walkerplus.com/mv10219/
ベトナムのおねえちゃん主人公映画じゃ、一般アメリカ人が共感難しいんでないかい




日本の文庫本でさえ、ベトナム篇とアメリカ篇を合わせ4冊要する一大叙事詩
端折りまくって、映画向け脚色するのも骨折ったと思われる
商業映画にしようと思ったら、自国民の理解得られるを考慮するだろしね
正直、原作読んでたって、いや読んでたせいで予備知識が邪魔して、中途半端感が否めない




まず、レ・リーの旦那が1人だけになっちゃってるのが困る
レ・リーは、15歳でシングルマザーとなった
蛇足ながら、『シングルマザー』、これは本来、『未婚の母=人生負け組』を意味するのトリビアしといて
ベトナムの地の民間で働く、成人した子供持つ初老のアメリカ人旦那さんに見初められ、結婚
サンディエゴへ渡るのは、1970年代初頭
一度、嫁のホームシックにより、旦那さんが息子帰郷したのにと嘆く姑を振り切ってベトナム生活に戻っている
旦那さんはやがて病を得て亡くなり、レ・リーは若後家さんとして異父兄弟を育てる事になった
母子家庭生活面ではそれほど困難無かったものの、旦那さん実子である次男が親戚無くすなど
人種差別まで行かないなりに白人社会への完全フィットはしていなかった
レ・リーが熱烈アプローチを受けて再婚した旦那さんが、映画のスティーヴに近い
この再婚旦那さんとは、東西文化摩擦起こし、三男巡ってモメるを経ての離婚した
離婚後に何とも侘しい最期迎えた旦那さんなので、そこから、スティーヴ最期に繋がったのかね




レ・リーは無学に近く、渡米後、コミュニティ・カレッジに通ったりして必死に勉強する
自らは熱心な仏教徒だが、熱心なキリスト教徒に育った息子たちの邪魔もしない高い知性は備わる
紆余曲折を経て、実は案外早く里帰り出来ていたを知らずにいたベトナムの土を踏むが




これまた実は、里帰り以前から、意外な相手と縁が生まれており、ベトナムとの連絡は続いていた
裕福な妻帯者との初恋、妊娠、出産
相手は奉公先の旦那さんで、奥方にバレ、女中が叩き出された格好
しかしながら、縁は異なもの、奥方にとって自ら身を助く結果を生む
というのも、「レ・リーが渡米する道を作って、後年、主家が大いに助かった」
主人夫婦はベトナムに残るも、レ・リー長男の異母兄弟にボートピープルとして出国させ
彼らの身元保証人になったのが、レ・リーだったからよ
レ・リーは奥方から、息子たちの安全を感謝する手紙を受け取っている
世界一情熱的で嫉妬深いと言われる安南美女は同時に、世界一優しいとも言われる
奥方と和解した事で、レ・リー長男が実父との御対面も叶ったから素晴らし過ぎる




…原作読んでると中途半端感が否めない理由、わかった?
When Heaven and Earth Changed Places
原作読んでないと、「天と地の入れ替わる処」の意味わからないもね




ま、監督がオリヴァー・ストーンで、主演がヘップ・ティ・リーだから、良作に仕上がったと評価する




監督は、ニューヨーク富裕層出身で、精神科医に鼻薬効かせ偽の診断書取れる身分にも拘らず
皆が徴兵逃れに必死な時代に志願兵して、地獄の実体験してる=敵と味方の複眼志向可能な位置付けだ
父はユダヤ系の株式仲買人で、母はフランス系のカトリック教徒で、折衷案として米国聖公会で育ったとはいえ
いまや、仏教徒で、再々婚嫁は何故か韓国人と来る(最初の嫁は、レバノン人)




女優はといえば、当時23歳のカリフォルニア大学生で素人ながら
9歳の時に母の手によって7歳の妹と共に小さなボートに乗せられてのボートピープル経験者でもあった
4週間南シナ海を航海した後、先に出国した父と兄の待つ香港に上陸
難民キャンプで3ヶ月を過ごした後、79年9月に渡米
81年には母とも再会果たした
レ・リー役には、16000人の中からストーン監督の目に留まって獲得したが
「ベトナム版‘風と共に去りぬ’とも言うべき一大叙事詩」、ストーンの言葉に相応しい人選でしょ




ある意味で戦友と言える監督と女優が出会うべくして出会っての説得力は保証するわ
自分がされた事にフンガーしたり、自分のした事を無い事に血眼なったりが見られないのが、日本人に?




なお、近藤紘一著書‘バンコクの妻と娘’によれば
「4日間で20人くらいにやられたかしらね」
「アンタもっとやられてるでしょ」
「あー、いまは、生きてるだけで丸儲け~」
落花狼藉その他諸々に遭遇したベトナム難民女性たちを取材したら、皆アハハハ♪な反応だらけ
ニッポン記者が帰宅後、サイゴン女房に疑問ぶつけると
「憶えてたって仕方ない事はね、いつまでもグズグズ言わないのがベトナム人なのよ」
亭主は他国同業者と
「スゲーよな」
「日本人だけでなく、俺の国でも無理で、皆発狂するわ」
…どんだけ、ベトナム人って強いんだよ
ベトナムが戦勝国と言い切れないものの、アメリカさん降参だけは納得する…
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