粋に生き、ウィーン、夢の街へ音楽と美食の旅に行きたい
[演出]オットー・シェンク
[装置&衣裳]ユルゲン・ローゼ
[指揮]クリスティアン・ティーレマン
[演奏]ウィーン国立歌劇場管弦楽団及び同合唱団、同ステージ楽団
[合唱指揮]トーマス・ラング
[収録]2008年1月19日&23日ウィーン国立歌劇場
[映像監督]ティツィアーノ・マンチ-ニ
■字幕/全3幕:約4時間55分
不調などでキャンセル・代役もいれば途中交代も
数回の公演で万全であったのは一度もなく、DVD化されたものは編集の魔術でしょう」
「ウィーンのマイスタージンガー初日の録音は持ってるのです
Waltyのおっさんどもの1人から同じウィーンの♪ワルキューレと合わせ
CSラジオか何かで生中継された公演をCDに焼いたものを借り
『400円でどお?』に100円玉4枚をホイホイ」
2:06、2:32で、耳をダンボにしましょう。靴屋の声が裏返る、どんなド素人でも聴き取れます
韓国系バス歌手フィリップ・カンの歌う、♪神々の黄昏第一幕と第二幕の場面より
https://www.bayreuther-festspiele.de/fsdb/personen/165/index.htm (歌手の経歴。ドイツ語でやんす)
>>grunerwaldさん
ザルツブルクの映像が発売元未定、何か権利関係が纏まらないのでしょうか
ウィーンの公演は、映像収録用に日程と歌手が組まれたものなので
知名度高いザイフェルトが本来のヴァルターで、ボータは控えに入っていたと思います
ザイフェルトは録音聴く限り、熟練の余裕か、不調と感じなかったですけどね
公演のドタバタ続きに関しては当時の雑誌で読み、CD-ROM譲るに乗っかった次第ですが
シュトルックマンは、初日も総体的には良かっただけに
ザックスの演説場面の難しさを思えば、緊張し過ぎたあまり?
ウィーンの街って、華やかな表舞台とドロドロした裏舞台が交錯して魅力生まれるのでしょう
ドロドロ部分があるから、華やかな部分が活きるとも?
ウィーン市長夫人にまでなった、68歳には見えない、踊り子上がりが一番の夢とも(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=oub0pjmUkpU
ザルツブルクのマイスタージンガーは、何年か後にMETのレパートリーに加えられると言う噂ですので、その関係で保留状態なのかも知れません。おそらくパブリック・ビューイングの目玉を狙っているのでしょう。
目下、フランクフルトの「リング」の映像を観ている途中ですが、シモーネ・ヤングとハンブルクのCDも気になっていました。全巻14枚セットで7~8千円くらいのようですが、思案しております。シュトルックマンに加え、J・トムリンソンがハーゲンらしいですが、あまり悪人のイメージがわきません。
あと、ウィーンは基本的にカトリックですので、プロテスタントの多いドイツ人と言語は同じでも、気質は全く違いますね。何度も行っていると、たまには心地よくない状況になりかける事もありますが、あまり気にかけずにやり過ごすのも、ひとつの対処法かも知れません。
2014/6/18(水) 午後 3:58 [ grunerwald ]
>>grunerwaldさん(その1)
ウィーンには多分、カトリック多い南ドイツの保守性に近い気質が見られるのでは?
♪ウィーン気質、♪ベルリン気質など、○○気質を謳う作品ありますけど
清濁併せ飲んでこその○○気質であって、濁の部分もまた魅力でしょう
東京中華思想や関西原理主義なんかと違い、大人の世界と思います
保守性といえば、保守の牙城みたいだったMETの観客にも変化が?
1990年代後半になっても、R・ウィルソンやF・ザンベッロの演出に拒絶反応出たほどでした
マイスタージンガー演出は、同じシェンクのウィーン版♪ばらの騎士や♪こうもり同様
MET永久保存演出くらいに思ってましたけどね
ちなみに、数年前、METでエファ歌ったのは、座付歌手の韓国系ヘイ・キョンホン
作品の性質を考えれば、欧米歌劇場でアジア系起用するのは英断でしょうね
もっとも人種云々言い出したら、ユダヤ系歌手全員アウト、上演不可能状態かも(笑)
>>grunerwaldさん(その2)
シュトルックマンは♪ラインの黄金を聴く限り、バルセロナ・リセウ映像より好調でしょう
♪ワルキューレは当分、2006年バイロイト録音聴いときます
(第三幕でティーレマンの指揮と思いっ切りズレる部分が笑えます)
トムリンソンのハーゲン、EMIのハイティンク盤は未聴ですか?
20年前の英国OperaNow誌によれば、ハーゲンは思い入れ深い役だそうです
学生時代、小遣い稼ぎのためグラスゴーへ行き、♪神々の黄昏合唱に参加したら
それまで宗教音楽ばっかり、オペラは外国の魔物みたいに考えていたのが一転
ワーグナーにハマるわ、自分の重い声にハーゲン合うと決め込むわ…
シェロー演出で演じたフリッツ・ヒューブナーの印象か
グンターとグートルーネの兄姉との場面、ギービヒ家における立場を見ても
ハーゲンは単なる悪人でなく、欲深い父親アルべリヒの犠牲者でもありますよね
その辺りを演じられるだけの力を、トムリンソンは持ってると思いますよ
舞台写真を見ると、60歳を過ぎた風貌も、早老病みたいなハーゲンに似合うような~
>>grunerwaldさん
フィリップ・カンは、クプファーのバイロイト版ハーゲンですね
あまり評判良くなかったようですが
黒いオーラを韓国系特有の強い声で表現し
演出家の細かい要求にも応えられ、悪くないですよ
クワンチュル、一昨年からオランダ人を歌っているサミュエルと、二人のヨンは
バイロイトにおけるアジア系歌手活躍の場を開拓したカンに感謝すべきでしょうね
>>grunerwaldさん
『恨』の情念かは置いといて、韓国系歌手の感情表現はアジア系屈指でしょう
E・アメリンクが韓国と日本の弟子を比較した感想として
「韓国人は、表面に感情が現れる。日本人は、内向型で外からは判断難しい」
日本人同士なら以心伝心、しかし海外へ出たら通用しない事多いが
韓国人には有利、日本人には不利な、声楽上の課題もあるんだったか?
同じアジア系歌手でも、主要歌劇場での活躍度の差に表れていると思います
カンは、クプファーの求める『負』を演じられる実力持っていたのかもしれません
声も韓国系の特徴を差し引けば、欧米系と遜色無いでしょう
https://www.youtube.com/watch?v=iyBh8nvk4aE
https://www.youtube.com/watch?v=ro5mfnQKzss
歌だけ聴くと、ハンス・ゾーティンっぽくないですか???
で、ゾーティンといえば、靴屋のようなバス=バリトンの役も歌いましたが
カンも案外、歌う機会はともかく、音域と守備範囲が広いと見ます
追記を一つ
クプファーというよりバレンボイム盤のブリュンヒルデが、抒情的なアン・エヴァンスでなく
初年度の不評で一度降り、その後エヴァンスと交代で歌ったデボラ・ポラスキならば
彼女は強靭な声とあって、印象変わったかもしれないですけど
ハーゲン、グンター、ブリュンヒルデによる復讐の三重唱では、ハーゲンが一番重量級かと
あくまでクプファーのあの演出のハーゲンでだけのP.カンの印象として、強烈な「負」のエネルギーを強く感じましたので、韓民族特有の「恨」という情念を思い出した次第です。いまのK-POPとかを聴いている若い世代には縁がないでしょうが、その昔は「パンソリ」と言う壮絶な土着芸能もありましたからねぇ。その意味では、「恨」というよりは「情念」と言う言葉のほうが、Mathichenさんの仰る意味に近いかもしれません。
それにしても、89年の韓国でのP.カンの映像なんて、よく探して来られたものですねぇ。驚きました。
2014/6/20(金) 午後 6:59 [ grunerwald ]
>>grunerwaldさん
映像は、『Philip Kang』でYouTube検索しただけで出て来ますよ
改めて経歴見ると、バイロイトでは、ファフナーとフンディングが多いのに
クプファー演出のハーゲンがそれだけ、ツボにハマっていたという事なのやら
1940年代後半生まれ、日本でいえば団塊世代に当たります
朝鮮戦争後の激動する時代と社会を肌身に知るでしょう
その辺りの心情や人生経験も影響ありますかね
韓国にもジェネレーションギャップあると思うなので
1960年代生まれのヨン・クワンチュルには違う情念が見られるかも
バイロイトのサイトの経歴紹介は、以前目にした記憶があります。最近はたしかどこかの学校で後進の指導にあたっていると言うような記事も目にしたような気がします。
左の動画を見て改めて感じましたが、歌い出し25秒くらいのところの「ich zur Wacht」の 「zur」の発音が、いかにも韓国語訛りの「チョル」っぽく聴こえますね(笑) 一瞬、韓国語でハーゲンを歌ってる動画かと思いました…
ヨン・クワンチュルで言いますと、ウィーンで観て来ました「ファウスト」のもともとのプレミエでメフィストを歌ったのが彼で、記念にアルカディアでそのCDを買って帰りましたが、まだ聴けていません。消費税20%です!おまけにかさばるし、帰ってネットで買った方が楽だったかもしれません。
2014/6/21(土) 午後 5:32 [ grunerwald ]
>>grunerwaldさん
昨年まだ現役で歌ってたようなので、韓国を本拠に歌手と教職の活動でしょう
ドイツ語はちょっと甘い所あるみたいですね
もっともドイツ人歌手とて、どこの国も母国語で歌うが一番難しいとあって
南部出身は特に、ホッターでさえ独特な発音聴かれたし
ヴォルフガング・ワーグナーも生前、外国人歌手がよほど標準ドイツ語上手いと言ってましたよ
ヴォルフガング自身、ドイツ人が聴き取りにくい南部訛りでしたから~
クワンチュルは、モーツァルトのフィガロやバルトロ歌うCDや映像から
若年で国際的歌手だと見てましたが、最近ではウィーンのプレミエにお座敷かかるんですか
欧州では確か、CDの値段が日本より高いのでは?
昔、ウィーンフィルの連中が大阪で、安売りCD漁りしていた目撃談あります
そこに消費税ついたら、結構な額になるでしょうね
本当に声がひっくり返っっちゃってますね(@_@。 よくこんな録音のことをご存じですね。驚きました。それだけ難儀な大役であることが、よくわかりました。
本来はペーター・ザイフェルトの予定が、ボータは代役だったってことですか。本調子であるなら、ザイフェルトも捨てがたいと思いますが。
昨年のザルツブルクの「マイスタージンガー」の映像も、品番はついているのですが、発売元が未定らしく、いまだ購入出来ないのが残念です。ウィーンのアルカディアの物知りで親切な店員さんにも発売予定あるか聞いてみましたが、「probably not」と言う返事でした。とてもよく出来た舞台だっただけに、残念です。ベックメッサーなどの一部のみ、YouTubeで観れるようですが。
本当に、夢のような音楽や舞台ばかりのなかで生きて行きたいものですが、俗世界の現実はさにあらずです。12年のザルツブルクの「アリアドネ」での、おそらくベヒトルフの創作したであろう「舞台賛歌」と言えるセリフを語る場面、それだけに泣けてきます。
2014/6/16(月) 午後 6:45 [ grunerwald ]