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無垢と愚かしさが救済への透過光線

mathichen17

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そいじゃ、新国立劇場♪パルジファル感想文をば




日本に於ける♪パルジファル上演、10回くらい?
mathichenさんは、過去3回聴いた
1回目:1997年、ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・シュターツカペレ(NHKホール。演奏会形式)
2回目:2000年、飯守泰次郎指揮関西二期会(尼崎アルカイックホール。関西初演)
3回目:2002年、ゲルト・アルブレヒト指揮読売日本交響楽団(東京文化会館。セミステージ形式)
従って今回の新国立劇場、飯守泰次郎指揮東京フィルハーモニー交響楽団が、4回目となる
国際線ヒコーキ乗った事無いを思えば、♪パルジファル観劇回数凄いと思わんか~











京王線飛田給駅まで行きたいを我慢して、京王新線初台駅へ向かった
新宿と初台の間が乗車2分で、初台駅では劇場と直結してるのが便利に感動した
http://www.nntt.jac.go.jp/guide/facility/theatre/
オペラ劇場は、観客席1800人ちょい。デカ過ぎなく、正面側だと後方でも遠くなく観やすい
第一幕終了後の休憩では、白ワイン飲みながら、乳母様の8000番目コメント祝いを送信した
2階に喫煙スペース設けられており、第二幕終了後の休憩時、ワーグナー師匠格に電話で実況報告をば
「オレは蕎麦しか食ってなくて倒れそうなのに、ワーグナー聴きたいのに、そっちは相変わらず性格悪いなッ」
2002年、ベルリン国立歌劇場♪ワルキューレを、NHKホールの公衆電話から実況報告したからね~






『パルジファル 新国立劇場2014年10月公演 Parsifal, October 2014』
https://www.youtube.com/watch?v=4f-_eHRQe8s




さっき書き忘れたが、画像の原寸大:横1012×縦1012どすえ
画像容量上限10GB現在、ヤホー収納庫に不具合起きない保証無いとはいえ、ケチケチしてばっかいられるか~




演出は、新国立劇場初登場となるハリー・クプファーが担当した
mathichenさんド近眼のため、細かい所見えない
見えても、ベルリン国立歌劇場版同様アタシにゃ難解
待った。ベルリン版から通じる「特権守るためなら他者の痛みに無頓着な、選民意識に満ちた聖杯騎士団」?


クプファー演出がそもそも、ゼンタが自宅窓から飛び降りる、全編妄想劇♪さまよえるオランダ人以降
バイロイト版♪ニーベルングの指環、チェルノブイリ・リングだけが理解可能に近いし~
わかる人がわかればイイという方向でお願いします




飯守泰次郎指揮は、速過ぎず遅過ぎずのテンポ
第一幕の前奏曲出だしの弦楽、絶妙なベルリン・シュターツカペレの記憶にゃ勝てんけどさ
徐々にエンジン温まるという感じの東京フィルをしっかり統率していた
欲を言えば、関西二期会公演での、バイロイト風音響効果を劇場に無理な相談だったのかしらん
合唱指揮の三澤洋史ともに、バイロイトでの音楽スタッフ経験値が物言うのは言うまでもあるまい
合唱ついでに書くと、花の乙女場面、踊りながら出て来て歌うのメッチャ大変らしいよ
いくつかグループ分けされ、それぞれ歌う内容が異なる
歌手にすれば、度忘れしたって隣にいる歌手を当てに出来ない
指揮者にとっても嫌な場面だそうで、ろくに練習せずサラリと流すのがジェームズ・レヴァインという
そんでもレヴァイン、そしてハンス・クナッパーツブッシュが、花の乙女場面ガタガタならないのはエライ




歌手に関して、オンナから書くと
魔性の女クンドリ歌うエヴェリン・ヘルリツィウス
彼女の顔見るたび、‘ブリキの太鼓’思い出すの、mathichenさんだけ?
小柄の影響か、ダーフィト・ベンネントカタリーナ・タールバッハを足して割った顔に見えるのよ
声はいわゆるKnödeln、団子をノドに詰めたような古臭いドイツ発声
あの体格と声でよくワーグナー歌い切れるもんだと、2000年代バイロイトのミレニアム・リング時に感心した
女優と舞踏の訓練受けたのが、静止や現代演出の細かい要求に応えられる一番の要素と見る




題名役がクリスティアン・フランツと聞いた正直な感想:「まだワーグナー歌えるのぉ」
1968年生まれ。アタシよか2個下。通常、これから重量級へ移行する年代だ
23歳の若さでの公式デビュー、30代でのジークフリート級を踏まえ、大いなる経年劣化を考えた
実演聴いた感想:「クラウス=フローリアン・フォークトの声を重くして歌わせたら、こんな感じ?」
バリトン上がりの重たい声でなく、純粋テナーの輝かしさは健在であった




アンフォルタス王歌う、エギリス・シリンズ
いつ見ても、スティーヴン・ジェラードとモイモイ足して割った顔に見える
…ジェラード、リヴァプールFCの魂、済まん。モイモイなんかと一緒されたくねえよな~と謝っといて
バス=バリトンの役も歌えるが、本質的にはバスでしょ
実際、持ち役の一つである魔法使いクリングゾールの方が合う暗めの音色なんじゃないの
今回クリングゾール歌ったロバート・ボークと役入れ替えたって異和感受けんわ
ボークの方は何つうか、サイモン・エステスから黒人特有の粘っこさを取り除いた印象受けた
と同時に、「この声がもう少し低くなり、グルネマンツ歌わせたら…トムリンソンの声にならんかい!?」




…ようやっと本懐である、ジョン・トムリンソンへと到達した♪
1946年生まれの68歳
海外評見ると、高い音域の役柄を長年歌った傷痕見えるがしばしばのよう
8日の夜も、出だしは不安定、第三幕では息続かない箇所があったものの
それでも総体的には、40代後半から50代前半にかけての全盛期を維持してるのが嬉しかった
この人の声は大体、マイク通すと響きが吸い取られババっちく聴こえ、実演聴かないと評価難しいしね
1997年、グルネマンツとヴォータンを聴いた当時、「もお、実演聴く機会来ねえよな~」
アタシに海外行く機会無いから、向こうが極東くんだりまで来てくれて感無量ざま~す




東京から高速バスでの帰還及び右往左往には参ったが
聖杯には聖槍が帰還し、アタシには財布が無事帰還する、ダブルの奇蹟が起きた
いま一度トムリンソン聴けたと合わせれば、万歳三唱に踊ったって天罰下らんよね~

東京遠征おつかれさまでした♪
角度的にはほぼ中央の観やすい席だったようですね。
視力にかかわらず、双眼鏡かオペラグラスは必携ですよ~!
花の乙女のコスプレダンスわかりましたか?
私など、中ほどのらいの席でも時々グラスでクローズアップで確認してます。

C.フランツのパルシファルは適役ですね。純粋ぶりがよく表現されていたと感じました。オケの印象はいかがでした?なにせ初回で観られたのが第一級のものだっただけにその後が大変ですが、場面転換の音楽など、非常によく鳴っていたと感じました。国内の独自プロダクションとしてはなかなかのものでした。

2014/10/10(金) 午後 9:01 [ grunerwald ]


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>>grunerwaldさん
第二&三幕では何処かへ消えた前席の爺さんの頭が目障りだった第一幕が疲れましたわ(爆)
マイアー級美女などを除けば、オペラグラスでも見えない時には見えないんですよ
花の乙女場面、TVモニターに映し出されるベルリン版よりわかりやすいかも
アンフォルタスの扱いはベルリン版と大体同じでは?
休憩中、聴くともなしに周囲の演出評聴いてると、イマイチ不評?

題名役は実を言えば、関西二期会版B組にイイ意味で強烈でして~
A組がフロレスタン級に対し、B組は♪こうもりのアルフレード級という超軽量級なのに
ジックリ勉強したらしい役柄を声に合った歌い方で表現したんです
フランツは声質から見て純朴系が合いますよ
オケは指揮が物言ってるにせよ、ベルリン以降も質高いですね
合唱もそうですが、日本音楽界水準は上がって来てると思います

2014/10/11(土) 午後 3:04 mathichen


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