割れ鍋に綴じ蓋
本日、ウチの超おバカ夫婦が、1年半余りぶりに顔を合わせた
なお、超おバカのくせに揃って、78歳にして認知症無縁という珍種である
特養に出入りする行商から調達したお出かけ着を纏い、相変わらず大口叩く女王様
70代前半ヘルパー鉄人ねーさん、38歳施設長に、悪妻どーのと卑下する外面良子ぶりを発揮した
ホンモノの鬼婆が、悪妻で済むか?世の悪妻に失礼やろ!
ジジィは施設長と訪問看護師おねえさんと会話の声が勘に障ったのか、「ウルサイ~」なども出るけど基本、絶食状態で体力無いため発語が困難になってるのに
「せっかく来たのに、何か言いや」
「ウチ(特養)の人たちが『最近来ないね』言うし、はよ元気になって顔を出さな」
ほな、殺しても逝かんアンタの元気を分けたれ
ま、間違いなく今生の別れである施設長・ジジィ保佐人女史・アタシによる三者会談の続きするため、30分ほど夫婦だけにしといた
ジジィはさぞかし一方的なマシンガントークに疲労困憊したと思われる
三者会談と書いたが、正確には、ケアマネが同席した
久しぶりに会ったけど、AKBの類が束になって襲おうと勝利する美女は健在であった
余談ながら備忘録しとくと
施設長の嫁である事は、ジジィ入所当日に知っていた
それぞれから渡された名刺が同姓だったので、施設No.2に尋ねたら「アレ、夫婦とわかりましたか?」
駄菓子歌詞だ、施設長がまさか、社長の娘婿とは思わなんだ
福祉事業所を運営するのは、人手足りない時バケツ持って掃除する、60歳くらいのオバちゃん
施設長が娘婿と聞き、一瞬
と思ったけど(メガネ掛けてるし)、そうではなく、母娘ともホーム近くに家を構えての近居のよう
「文字通りの家族経営やね」
ホーム設立に要した借金返済終わってない施設長を、お義母様、婿イビリするなよ
会談内容はそのものズバリ、「葬儀を含む昇天後の諸々の取り決め」
主治医とアタシの合意により、不要な延命治療はしないと決めた
施設長も介護現場経験値の高さだね、「それが、一番ですよ」
具体的に書くと
「入院したら100%胃痩を施されるので、絶対回避したい」
現在は点滴状態であるが、点滴と胃痩、これらは、全くの別物なのよ
点滴はあくまで、水分補給的役割、言わば一時しのぎ
胃痩は、絶食状態の栄養補給を、死ぬまで続ける
尊厳死を重視する福祉先進地域である北欧辺りでは、胃痩を虐待と見做し、実施してるのは日本くらいらしい
アタシ自身、お坊っちゃまの胃痩について、一日一回「それで良かったのか?」と考え込む
和歌山病院スタッフも、「食べる楽しみ無くなるのが辛いよね」と認めていた
生きてるのでなく、生かされてるという状態が、果たして幸せか?
ジジィ現状、ボケてないだけに、負担大きい点滴その他でメッチャ地獄を味わってる模様
いま以上に精神状態厳しくなる胃痩を無期限になんて絶対オススメ出来ない
アタシゃ、施設長に、「医療や介護って、虐待と紙一重で、ある意味、家族等の自己満足だよね」と聞いてみた
施設長は上述した通り現場経験値高いため、「晶子さんの仰る通りです」
「延命措置を選択するのは無論、ご家族さんの意思ですから、それを否定しません
でも、被介護者の生かされてる状態を多く見て来て、ご本人さんが少しでも楽に…を考えます
ボクが爺さん状態にあったら、はよ死なせてくれと思いますわ」
ぶっちゃけ、被介護者が可哀想云々を言うのは、現場を知らない外野の類という
自分は何もしないくせに、施設は姥捨て山だと言い張り、在宅介護無理なのに施設入所反対する輩の同類ね
要するに、家族等は、情に流されない判断を求められるという事よ
さて、ジジィの奴、どのくらい持つのやら
ジジババいうのはどーいうわけか、年の瀬にお呼び掛かりやすい生物体とあって困る
あまりズルズル延びると、アタシが先に逝っちまうぞ
鬼婆倒れた時には、アタシが逝っても最悪、ジジィがいた
ジジィ、そして鬼婆とお坊っちゃまが逝くなどの際には、アタシ以外もお誰もいない
アタシゃ孤独死予備軍だし、不公平過ぎるんだから、せめて負担は減らしやがれっての
大晦日とかは止しとくれと必勝祈願中よ
記事題名の意味?
超おバカ同士夫婦にお似合いじゃんに加え
アタシゃ真面目な話、生きてる間に男前と鍋パーティーやりたいの
セレッソから東京に返品して欲しいムックンが、訪問間看護師
地震来た時に背負って逃げてくれるに打ってつけの大男クロップが、主治医
彼らの顔はともかく、孤食飽き飽きの解消に繋がるなら本気で願う
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